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4.2 タイドラマの分析
分析1 作品名:青春はヘビーパンチ(英題:Hook) 閲覧媒体:Netflix
タイのGMM25で2020年7月に放送開始、現地のテレビ放送から1日遅れでNetflixにもアップロードされた。33の国と地域で視聴可能である。
ボクシングが題材であるため、ナイキやアディダスなどのスポーツブランド製品が見受けられたが、スポンサーではなく、意図的なプレイスメントではなかった。
分析2 作品名:2gether 閲覧媒体:Netflix
タイでの放送開始は2020年2月、日本では2020年7月から配信が開始された。LINE TV 、Netflix(香港、韓国、タイ)、楽天TV、WOWOWなどで配信されている。
Figure 5 女子学生に人気のサラワットが貰い物のジュースを飲むシーン
(筆者がスクリーンショットを撮影)
Table 3 「2gether」のフレーム分析(一部抜粋・筆者作成)
放送時にはドラマは1話が4分割され、各部分が始まる前にはどのスポンサーの提供で放送されているのか、短いCMが示されていたが、配信では全てCMは切られ、1話が通して配信された。しかしドラマ内ではFigure 5のようにスポンサー製品をプレイスメントするシーンはそのまま残っていた。ストーリーに入れ込むプロットプレイスメントがよく見受けられた。
分析3 作品名: Until We Meet Again 閲覧媒体:prime video
タイでの放送は2019年11月から、 2020年3月まで、LINE TVで行われた。日本では各種VODで視聴できるほか、prime videoでも配信されている。
Table 4 「Until We Meet Again」のフレーム分析(一部抜粋・筆者作成)
Figure 6 本作に登場する化粧品のプレイスメントシーン
(筆者がスクリーンショットを撮影)
Figure 7 プレイスメントされるポテトチップス
(筆者がスクリーンショットを撮影)
この作品では、ドラマ全話を通して、プロダクトプレイスメントが目立っていた。また以下に示した図のように、スポンサー企業と、ロケ地協力の企業のロゴがわかりやすくエンドロールに示されていた。
Figure 8 エンドロール
(筆者がスクリーンショットを撮影)
このようにタイドラマではロゴがきちんと視聴者に見えるようなスクリーンプレイスメントや、ストーリーの展開にスポンサー製品を織り込むプロットプレイスメントの使用が日本より顕著であった。
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