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2.1.3プロダクトプレイスメントの非効果的な作用
しかし、その効果は様々な条件により制限される。Hackley&Hackley (2013)はイギリスとタイのプロダクトプレイスメントを比較研究し、プロダクトプレイスメントはどこの国においても有効に作用するが、それぞれの国のテレビ局の慣習、商品の販売戦力に沿って違いが生まれると結論づけている。岩井ら(2006)は、韓国において特定の視聴者層にプロダクトプレイスメントが与える影響について好意的に述べていたが、日本では必ずしもそうなるとは言い切れない。
馬場(2005)は、日本人の視聴者をターゲットとしたプロダクトプレイスメントにおいては「やらせ感」が視聴者へのマイナスイメージを与え、視聴者の記憶にも商品が残りにくいと述べている。連(2016)は台湾のトーク番組内の露骨なプロダクトプレイスメントを見た視聴者が、「自分がプロダクトプレイスメントを見ている」という自覚を持ってしまったことを「アンチ・プロダクト・プレイスメント」と名付けている。地域や視聴者の状況によってプロダクトプレイスメントは自然に映像作品に盛り込まれることが必要と言えるが、その状況の違いについて詳しく述べられている文献は見受けられない。
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