【卒論全文公開:2.1.9】

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2.1.9 2020年代におけるテレビCMの阻害要因

 井徳(2015)によれば、アメリカでも、タイムシフト視聴(録画視聴)によるCM飛ばしが大きな問題となっており、プロダクトプレイスメントが有効な手法となっていることが述べられている。安藤(2018)は、スマートフォンの普及によりマルチメディアタスキングと呼ばれる、メディアの同時使用が顕著になっていることを挙げ、スマートフォンの使用とテレビ視聴を並行して行う人は46%いることがわかっている。村山(2016)は『若者の共感とプロダクトプレイスメント』と題して、物語効果で明らかにされているポジティブ効果、ネガティブ効果がプロダクトプレイスメントにおいても発揮されるのではないかとして、文献調査とアンケート調査を通して研究を行った。しかし、村山(2016)は、ドラマ内のプロダクトプレイスメントとその後のCMを関連づけたものにすると効果があるのではないかと結論づけており、この点は「配信などでCMが切られた状態でも効果を発揮する広告手段」としてプロダクトプレイスメントを推奨したい筆者の考えとは異なるものであった。

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