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4.4日本人以外の受け手によるプロダクトプレイスメントの感じ方
次に外国籍と回答した16名の回答を見ていく。
Figure 18 国籍(アンケート結果をもとに筆者作成)
Figure 19 居住地(アンケート結果をもとに筆者作成)
国籍は文化による感覚の違いがあるかを問うため、居住地は住んでいる環境によって、触れることのできる映像手段が異なると思い、問うことにした。日本に住むのは73.3%であった。
Figure 20 年齢(アンケート結果をもとに筆者作成)
年齢は20代が最も多く、73.3%であった。
Figure 21 リアルタイム放送のCMへの対応
(アンケート結果をもとに筆者作成)
マルチタスキングが80%、「リアルタイムのテレビ番組を見ない」のは20%であった。CMを見る人は1人もいなかった。日本市場において、これから国内に住む外国人が増加することを鑑みると、プロダクトプレイスメントを行うことは効果が期待されるのではないだろうか。
Figure 22 録画ドラマのCMへの対応(アンケート結果をもとに筆者作成)
「録画したドラマは見ない」、「CMはとばす」を合わせて、93.3%が録画に紐付いたCMを見ていない。「CMもきちんと見る」、はベトナム国籍の日本に住む1名のみであった。
Figure 23 YouTubeのCMへの対応(アンケート結果をもとに筆者作成)
YouTubeに関しては、100%の人がCMを見ていない。日本人に問うた結果同様、インターネット配信でテレビ放送と同様に映像の合間にCMを流すことは効果が得られないことがうかがえる。
Figure 24 定額視聴サービスへの登録 (アンケート結果をもとに筆者作成)
66.7%が加入していた。日本人は70%を超えていたが、ほぼ同じ水準で外国籍の人も加入している。
Figure 25 スポンサーへの態度 (アンケート結果をもとに筆者作成)
「まったく気にしない」、「ほとんど気にしない」と回答した人を合わせると全体の86.6%であった。日本人も84.2%と同じ水準であったが、「ほとんど気にしない」の割合が外国籍では多いのに対して、日本は「まったく気にしない」の方が多かった。
「あなたが見てきたドラマの中でスポンサーを覚えているものはありますか」という質問に対しての自由記述では以下のような回答が挙げられた。
Table 7 「ドラマの中でスポンサーを覚えているもの」の回答(筆者作成)
Figure 26 ドラマ登場商品の購買経験の有無(アンケート結果をもとに筆者作成)
実際にドラマに登場した商品を購買した経験のある人は13.3%であった。自由記述では以下のような商品が挙がった。
Table 8 「ドラマの影響で実際に買ったことがある商品」の回答(筆者作成)
Figure 27 好きな芸能人が使用したドラマ内で使用した商品の購買意欲の有無 (アンケート結果をもとに筆者作成)
「非常に買ってみたい」、「どちらかと言うと買ってみたい」を合わせると60%であった。自由記述に寄せられた、買ってみたいと思う理由は「推しと同じものだから」が25%、「推しの仕事につなげたい」が6%、「ドラマの世界観を共有したい」が12.5%、「購入はあくまで自分が主体、自分で欲しいと思ったものを買う」が43.7%であった(複数回答)。「自分が主体」と回答した人の中には「探すのが面倒だから」という意見も上がった。
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